第2章 誤解から生まれた激情
ヒヤリと空気に晒され、羞恥に腕で顔を隠す。
「顔、隠すなよ……いい顔が見れなくなるだろ」
ゴソゴソと腕の所で何かをしているのを、まるで他人事のように見ていると、腕が先程より動かせなくなっていて、どうやらベッドに固定されてしまったみたいだ。
ますます逃げられなくなってしまった。
「あぁっ……」
胸が包まれ、やわやわと揉みしだかれる度に、手の平に頂きが擦れて妙な気分になる。
「結構胸あるんだな……ここも綺麗で……美味そうだ……」
「やぁっ……」
もう片方を指で挟んだり捏ねたりして、一人楽しむ独歩に私は翻弄されるばかりだ。
ゆっくりじっくり私の体を堪能して、楽しそうにしている。
指で弄りながら、揉んでいた手を離し、顔を近づけるのが見えて、ゾクリとする。
「そのまましっかり見てろよ……誰がお前を気持ちよくしてるのか……はぁ……んっ……」
「や……ああぁっ!」
温かい口内に胸の突起を含み、舌で潰しながら転がされ、ゾクゾクした感覚に体を跳ねさせる。
「はぁ……気持ちぃのか?」
わざと音を立てるみたいに、舐めて吸う音が耳を犯して、体が熱くなる。
いつものおどおどした独歩は何処へ行ったのか、今目の前にいる独歩は、確実に男の顔をしている。
心臓が、ざわつく。
執拗に胸を攻められ、明らかに私の体は別の欲を求め始める。
体をくねらせるしか、熱を逃がす方法がなくて、少し涙が滲む。
「はぁ……何? ん……そんな物欲しそうな顔で……あぁー……もしかして、ここか?」
「ひ、ん、あぁっ……」
下着越しに、脚の間にある部分を撫でられるだけで、ビリビリと電気が走る。
待っていた快感に、体を跳ねさせる。
「体ビクビクさせて……やらしい声出して……はぁ……ほんと、可愛い奴だなぁ……」
嬉しそうに下着を剥ぎながら、脚が開かされる。
閉じようにも、予想以上に力の差がありすぎてビクともしない。
容赦なく中へ指が侵入する。
この歳にもなれば、さすがにそういう経験もない事はないけれど、あまりに久しぶり過ぎて、少し痛い。
「あぁ……ちょっとキツいな……でも大丈夫だ、すぐよくなって、グズグズにしてやるよ……」
「んっ……ぁ……」
独歩は何故こんなにも楽しそうなんだろう。