第2章 君とタバコ。《スモーカー》
『ん…ここどこ…』
まだぽわぽわする頭で、起き上がる。
ふかふかのベッドでいつの間にか寝ていたリンは、目を擦りながら当たりを見ていると椅子によっかかりながらスモーカーが何かの資料を見ていた。
「まだ寝てろ。酔い冷めてねぇだろ」
『ここって…』
「俺の部屋だ」
そこでようやく、ホワホワしていた頭が正常に動き出す。
慌てて謝り部屋から出ていこうとすると手首を捕まれ、またベッドへ戻される。
「今何時だと思ってんだ。」
『えっと…何時ですかね?』
「4時だ。この時間に起きてんのは食堂のババァ共しか起きてねぇよ」
騒がれたら他の奴らに迷惑とでも言いたいのだろうか、スモーカーはこれ以上何も言わなかった。