第2章 君とタバコ。《スモーカー》
『…ゴホッゴホッ』
「…慣れてねぇくせにタバコなんか吸うな」
『ほっといてくださいよ』
とある島に海賊が暴れていると連絡が入り向かっている途中、スモーカーと同じ葉巻を1本加えていた。
リンがこのタバコに手をつけて早2年。
なかなかこのタバコに慣れずにいる。
「2年前までは吸ってなかっただろ」
『いやたまに吸ってましたけど…』
「ヒナとかが吸ってるタバコだろ。なんで急にそれに変えたんだ」
『…ストレスです』
なんて嘘をつくが、スモーカーは少し間を開けた後「そうか」とだけ言い船の中のどこかへ行ってしまった。
スモーカーが、どこかへ行くのを確認してリンは大きくため息をついた。
『…スモーカーさんに1歩でも近づきたかったからよ』
そんな独り言は誰にも聞こえず静かに消えていった。