第13章 恋焦がれ《サボ×エース》
サボが家から出ると再びエースから電話がかかってきた。
少し躊躇いながらも電話に出ると《なんできんだよ》と少し呆れた声で言われた。
『ごめん。』
《まあ別にいいけどよ。今暇か?》
『え?まぁ、することは無いけど…』
《…少し話したいからお前の家の近くの公園で会いたい》
先程サボに言われた言葉を思い出す。
帰るのは恐らくお昼前だし出たところでバレないはず。でもまた酷いことされるのでは無いだろうかと震えが止まらなくなる。
『ごめん…会いには行けない…』
《…そうか。じゃあもう少し電話しよ》
『…うん』
電話くらいならいいよね。