第12章 瞳の奥をのぞかせて《モンキー・D・ルフィ》
次の日。麦わらの一味が出発の日。
少し遠くで見守っているとルフィが気づき近くに来た。
「おめー何隠れてんだ?」
『わっ…びっくりした…今日出発って聞いたのでフランキーさんにもお礼言いたくて…』
「気にすんな!」
本人が作った訳でもないのに自分の事のように言うルフィに思わず苦笑いが漏れる。
「この街またいつ戻ってくるか分からねぇけど次会った時はもっとすげー白状やるからな」
『ふふっ、待ってます。』
遠くから「ルフィ!!行くわよー!」と声が聞こえてルフィはリンの頭を撫でた。