第11章 花火《トラファルガー・ロー》
これ私といつでも連絡取れるネックレスだから、私の声聞きたくなったら使いなよ、
そう渡されたネックレスに幼少期の写真が小さく挟まれておりローは少し微笑んだ。
数日後出向の日。あえてローはリンの所へ行かなかった。
あってしまえばそのままリンを誘拐してしまいそうだったから。
出向の合図と共に船が走り出す。
バァン!!
それと同時に大きな花火が上がった。
ローはそれを見て微笑み首につけているネックレスに触れた。
「言ってくる」
『行ってらっしゃい』
花火はどこまでも高く綺麗に打ち上げられた。
第11章『花火』〜完〜