第10章 へたれ男《コビー》
コビーくんと知り合ったのは彼が海軍本部へ来た時だった。
海賊狩りのゾロを捕まえていた海軍基地からモーガン大佐が捕まったと連絡がきてガープ中将と向かっていたところだった。
『…君』
「は、はひっ!!」
私が話しかければ緊張しているのか声が裏返ってるし敬礼も雑でびっくりした。
新人くんかな。なんて思い適当に話しかける。
『新人?』
「はいっ!き、今日から入りました!!雑用でも何でもします!よろしくお願いします!」
『よろしく』
凄いいじめたくなる子だな。第一印象はこんな感じ。弱そうだし、すぐに辞めると思いきや ガープ中将に気に入られて夜中まで特訓していたのはびっくりした記憶がある。