第9章 愛して《ドンキホーテ・ドフラミンゴ》
ノックをして部屋に入れば、ドフラミンゴが何やら本を読んでいた。
リンが来たことに気がつくと目の前の椅子に座らせられる。
「何故俺が呼んだが分かるか?」
『さぁ?』
「…お前最近何を企んでいる」
先程の話の続きなのか、本当にリンは裏切るなどという考えは全くない。それでも信用してくれないドフラミンゴに悲しみと同時に怒りも出てくる。
リンは小さくため息をついて口を開いた。
『貴方を裏切るつもりは到底ありませんし、私にはこのファミリーしかないのでそういう考えは今後一切して欲しくないと思ってますが』
「…最近コラソンとローとよく話すのを見かけるが」
『あの2人はファミリーに過ぎませんが。』
リンが食い気味に言うとドフラミンゴはくくくっと笑ってリンの目の前に立った。
「じゃあこれは俺の嫉妬か」
『…は?』
その甘い言葉と共にリンの唇は塞がれた。