第8章 とある女が愛されるまで《トラファルガー・ロー》
その日の夜。リンがベポと戯れていた時にローがリンを呼んだ。
ローの部屋に行けば、机の上にいくつかの資料が置かれていた。
わけも分からず椅子に座る。
「お前には今から選択肢をだす。応えろ」
『うん』
「この資料を見て分かると思うが、もうすぐお前の持っている病気はあと数日で完治する。
それに今は誰とセックスをしても影響はないくらいには治っている。」
ローがそこまで言ったところでリンは察しが着いた。
そういえば、あと数日で島に着くとベポがワクワクしながら言っていたことを思い出した。
『残るか、島で別れるかどっちか選べってことね』
「…」
リンがそう言うと、ローは何も言わずに見ていた。
リンはうーん。と悩む。
『ベポも好きだし皆いい人ばかりだし…、』
「…それなら残ればいい」
『…それもいいんだけど〜』
なかなか答えを出さないリンにローは少しイライラしていた。