第8章 とある女が愛されるまで《トラファルガー・ロー》
とある島にて。
ローがベポと見慣れない道を歩いていた。
天気は晴れ。少し暑くベポは汗をかいていた。
時折ロー達の目の前を通り過ぎる子ども達はベポを見る度バケモノだー!と叫ぶ。
「バケモノですいません…」
「キリがねぇぞ。気にするなと言ったはずだ」
子どもとは純粋な生き物だ。
目に見えるもの全てにそのままの感情を伝える。
落ち込んだままのベポを引きずっていると、少し奥から女のシルエットが見えた。
そのシルエットは自分たちに向かって早歩きで少し急いでいる感じだった。
ロー達の横を通り過ぎようとした瞬間女は意識を失ったように倒れた。
「きゃ、キャプテン!!どうしよう!!」
「うるせぇ落ち着け」
慌てるベポを静かにさせる
「…」
ローは少し女を見たあと、女をベポに担がせて船に戻って行った。