第6章 同僚を食べたい《サボ》
サボは少し考えて、「まぁいっか」と言い再びリンのタンクトップに手をかけた。
しかし、先程とは違いサボの手つきに違和感を覚えた。
(…ちょっと、なんかさっきより触り方が違う)
ねっとりとした手つき、熱を持った手はリンのクビレを掴んだ。
思わずリンが逃げようとすると「まて」と言われる。
「何逃げてんだ。ちょっとウエストを確認してる所だ動くな」
『あ、、、確認…手で?』
自分の勘違いに思わず赤面してしまい、誤魔化すように咳払いをした。
その様子を見たサボはニヤリとしてリンに目線を合わせた。
「なんだ、変な事でも考えていたのか?」
『いや、考えてません』
「そうか?顔が真っ赤だけど」
そういい、手が頬に触れる。
頬を触れた手の親指でリンの唇をなぞりだす。
急に野獣のような目付きになったサボに見つめられリンは、まるで捕まった草食動物のように動けなくなった。