第6章 同僚を食べたい《サボ》
プカプカと浮かぶ大きな船。
コーヒーを1口飲むリンの隣にサボが「隣失礼」と座った。
『…資料整理終わらせたんですかー』
資料系の仕事は全くもってしないサボはいつも誰かしらに怒られているため、リンは呆れた顔でサボに言った。
大丈夫さ。と笑いながらリンのコーヒーを奪い取り飲み干す。
『あー!私のコーヒー!限定ブランド品なのに、、、』
「不味いぞ。このコーヒー」
『サボさんに分からなくて結構!!!もー!さっきの島でしか買えないのに、、、』
「コーヒーなんか全部一緒だろ」
『違いますー!!サボさんは胃袋が馬鹿みたいにデカいから違いがわからないんです!!』
「はいはい、俺は何も知らないですよー」
2人の言い合いが酷くになるにつれて近くにいる人たちは止めることなく、微笑みながら見ている。
この2人の口喧嘩は革命軍の名物らしい。