第1章 じご
______ピロン。
私のメッセージアプリの通知音だ。
もしかして、って思って急いでスマホの画面を急いで確認しようとすると携帯を焦凍に取り上げられる。
「!ちょっとやめ「少しぐらい!!」
「俺のこと見ろよ」
そういってベッドに押し倒す焦斗の目が辛いような苦しいような、悲しいような色に染まっていてすごく、すごく切なかった。
きっと爆豪くんからのメッセージだったんだろうな。なんてきてたのかな。
爆豪くんじゃない男の人に洋服を脱がされてるのに、私の頭の中は爆豪くんでいっぱいだった。
爆豪くんに振り向いてもらえない鬱憤を焦凍の気持ちを知りながらも焦凍に慰めてもらってる私は世界一最低な女だと思う。
「…なまえ。ごめんな。」
どうしようもなく私のことが好きな轟と、どうしようもなく爆豪を好きな私。