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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第2章 幼なじみ




駅前に着くと、悟が私をタクシーに乗せたあと自分もそのまま隣へと乗り込んでくる。



悟がタクシーの運転手へ私のマンションの住所を告げれば車は滑らかに走りだした。



うとうととしながらも窓の外の流れる景色をぼーっと見ていると、隣の悟が私の肩へ腕を回し身体を引き寄せる。



「寝てていいよ」



「…うん」



優しい声が頭上から聞こえてくるのを合図に、私はゆっくりと瞳を閉じた。前からは「兄ちゃんカッコイイね、芸能人?」とタクシーの運転手さんが言うのが聞こえてきて「違いますよ〜一般人です」と答えた悟の声を最後に私は少しの間眠りについた。でもでもよく考えたら呪術師最強の男は絶対に一般人なんかではない。




「ヒナ、着いたよ。起きて」



「ん〜…」



そんな悟の声でゆっくりと目を開けば、タクシーの窓ガラスからは私の住んでいるマンションが見える。



もう着いたのか…早いな…



私は寝ぼけたまま悟に手を引かれタクシーから降りると小さくあくびをした。




「鍵は?カバンにないけどポケット?」



「ん…そうだぁ…ポケットだぁ」




ポケットから鍵を取り出し悟に手渡せば、悟はそれを慣れた手つきでオートロックのドアを解除して私の手を引いたままマンションの入り口内へと入って行く。




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