第27章 こんなにも君が好き
「あー、新婚旅行最高だったなぁ。幸せすぎてもう今なら死んでも良い」
「うん!最高だったぁ!じゃあ硝子に死亡理由は幸せ死って書いてもらわないとねー」
「うわー、絶対書いてくれなさそう。そんな事言った日には僕のことドン引いた顔で見てくるだろうな」
二人でそんな話をしながら手を繋ぎ、悟は片手にお土産がパンパンに詰まったキャリーバックを持っている。
もちろんキャリーバックだけに収まらず、お土産は段ボールに詰めて日本へと送ったものの、帰りの空港でも何やらあり得ない量のお菓子を買っていた悟の荷物で結局はキャリーバックもパンパンだ。
「今日は帰ってお土産のお菓子でも食べながらゆっくりしようか」
「賛成!悟がさっき買ってたチョコ食べたいなぁ」
「お目が高い!僕も丁度あれが食べたいと思ってたんだ」
「気が合うね!」
「まぁ僕達ラブラブ夫婦だからね〜」
ニコニコと楽しそうに笑う悟を見て、新婚旅行が終わるのは寂しいけれど家に帰ってまだ一緒にいられると思うと弾んだ気持ちになる。
この一週間、どれほど楽しくて幸せだったか。
きっとこんなにも彼と長い時間を一緒に過ごすことが出来るなんて、本当に貴重だ。明日からはまた特級呪術師の五条悟と、一級呪術師の椿ヒナに戻らなくてはならない。