第26章 ナメすぎでしょ

目を開けた瞬間「あぁ…ヤバイな」とそう思った。




油断していなかったと言ったら嘘になるし、多分浮かれていたんだと思う。海外のこんな白と青しかないまっさらで綺麗な場所と呪いなんてどこかかけ離れた存在なんじゃないかとそう思っていた。




いや、そんなことすら頭からすっぽり抜けてしまうくらい浮かれてたのかも。



そんなわけないのに。



呪いは人が存在する場所ならば大なり小なりの闇が存在して…どこまでも黒く埋め尽くして行き、そして呪い合うモノなのだということを…私はすっかり忘れていた。