第24章 結び
悟はそんな私の肩を引き寄せにっこりと優しく微笑む。
「傑も硝子もありがとう、絶対ヒナを幸せにする。僕達幸せになるよ」
そんな事を悟が言うとは思っていなかったのだろう。2人は少しばかり驚いたように目を丸めた後、その瞳を小さく細め嬉しそうに笑顔を見せた。
「あぁ、2人なら大丈夫だね。な、硝子」
「そうだな、お前達は本当お似合いだよ」
目を潤ませる傑と硝子。ポタポタと絶え間なく涙を流す私。悟はそんな私達を嬉しそうに眺めていて、そして4人でこれでもかと言うほど笑い合った。
この3人に出会えて良かった。呪術界というこの黒で塗り潰された世界の中、私達が真っ直ぐに突き進む事ができたのは、高専時代を共にしたこのメンバーがいたからだと、そう心から思う。
楽しく笑い合い、時には本気で喧嘩をして、それでもやっぱり大切な仲間で、そして大好きな友なのだ。
この関係が永遠に変わる事も終わる事もないだろう。そんな日絶対に来ない。もしこの中の誰かが悩み傷付いたのだとしたら、私達はそれを全力で守り切ってみせる。
それほどまでに私達の絆は深くかけがえのないものなのだ。
全てを言葉で表す事など出来ないけれど…ただひたすらに、あなた達に出会えて本当に良かったと、そう思うんだ。