第23章 最強の看病
「そりゃあ僕だって綺麗な海の見えるチャペルで結婚式あげたいよ?何が嬉しくて五条家でやらなきゃいけないんだって感じだしね。だけどまぁ大人の事情ってやつだよね〜時には己の我慢も必要なわけよ」
「うわぁ、五条先生ほど己の我慢って言葉が似合わない人いないわね」
「野薔薇酷い言いよう〜。まぁだけど僕達からしたらその日が入籍日になるわけだから、どんなに式の内容が望んでいた物じゃなくても凄く特別な日には変わりないってわけ。ね、ヒナ」
「そうだね、私達が晴れて夫婦になるんだからね」
「そっかぁ、先生達も大変なんだなぁ」
「五条先生は御三家当主だから余計にだろうな」
「そうそう、僕こう見えて当主なんてやっちゃってるからね〜」
「じゃあ椿先生もこれからは五条になるんだもんな!五条先生が2人になるわけだ!」
「これからも椿先生で良いよ!ややこしくなると困るしね。それに五条って呼ばれても、多分自分が呼ばれてるって気付かない可能性あるなぁ」
「いやヒナちゃん、そこは僕のお嫁さんになったって自覚持ってよ」