第23章 最強の看病
「今日は僕が看病するから!!」
次の日任務を終え夕方に急いで高専へと戻って来てくれた悟は、両手にスーパーの袋を大量に抱えビシッと親指を立てた。
「看病してくれるの?」
「うん!晩御飯も僕が作るよ!数日食べてなかったからやっぱりお粥かな?それともうどんが良い?」
元々身体も体力もタフな方で、気を使って看病してくれるほど今は弱っているわけではないが、まぁこの雰囲気の悟にそんなことを言ってもきっと受け入れてはくれないだろう。
それに、彼が甘やかしてくれるのは嫌いじゃない。というかむしろ大好きだ。
だけど任務終わりで疲れているだろうに、そんなことをさせるのは少し気が引けてしまう…
「消化に良いものがいいだろうから、淡白なものになるだろうけど我慢してね。あ、でも栄養は取った方が良いから野菜は入れないと。小さく刻めば良いかな?それとも念の為すりおろした方が良いのかな」
ブツブツと呟きながら真剣にスマホを見始めた悟はどうやらやる気満々らしい。これはやはり遠慮なく看病を受けた方が良さそうだ。