第18章 呪術界の中心
「衝撃の事実…」
「周りからしたら周知の事実だったけど」
「やっぱり私って鈍いのかも」
「だからそう言ってるでしょ?ヒナは昔から鈍いって。まぁそんなところが可愛くてたまらないんだけどね」
「ふふふ」と小さく笑った悟は、私をぎゅっと抱き寄せ額へとキスを落とす。
「結婚式楽しみだね、きっと忘れられない日になるよ。だってやっと僕達が夫婦になれるんだから」
「うんそうだね、楽しみだなぁ。私達が夫婦になるなんて何だか今でも信じられない」
「僕にとっては夢にまで見た現実だよ、もう絶対に君を手放さないから」
「私だって悟を離さないよ。絶対にね」
月と星が綺麗だ。
それはまるで私達のこの誓いを聞いてくれているようで、これから訪れる未来へと祝福してくれているようにそう思えた。