第18章 呪術界の中心
「タチ悪いよ、落ち込んでたと思ったから言ったのに」
「もちろん落ち込んでたよ、さっきまではね。でももうご機嫌だから僕♡」
語尾にハートマークを付けるほど、それはそれは嬉しそうにニコニコとしながら私の帯が外れた着物の中へと手をスルリと差し込んでいく。
「ちなみに少しだけってどこまで許されるの?2回まで?」
全くもってそういう意味ではない。キスをしたりハグをしたり、抱きしめ合って眠る事のつもりで言っていた。
「違うよ!キスしたり普通にハグしたりとかそこまで!」
「は?ウソでしょ、拷問?」
悟はかけていたサングラスを外すと、それはそれは驚いた様に目を見開きなんならドン引きしたような顔で私を見下ろしている。
「キスだけとかそんなの少しにもカウントされないよ!普通のハグ?ハグしながら奥まで突っ込んでドロドロのぐちゃぐちゃにするの間違いじゃなくて!?」
やはりさっきの私の話を全く聞いていなかったらしい悟は、私が出した答えに心底不満そうにぐちぐちと文句言いながらも次々に着物を脱がせて行く。