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【呪術廻戦】こんなにも君が好き

第17章 二人の出張






「ただいまぁ〜!!」



夜遅い時間だとは思えないほど元気な声がリビングに響き渡る。時刻は23時。



一級や特級レベルの呪霊を払ってきたであろう人物のテンションとは思えないから流石だ。



「お帰り!いつもより早かったね」




ソファーに座りながらドアの方向へ目を向ければ、黒の上着を脱ぎながらこちらへと向かってくる悟が視界に入る。その顔はとても機嫌が良いのかニッコニコだ。




「随分ご機嫌だね、何か良いことあったの?」



「分かる?」




「へへへっ」と笑みを見せる悟は、どうやらご機嫌の理由を聞いて欲しくてムズムズしているらしい。なんだかそんなところも可愛くてたまらない。




「それだけ機嫌良かったらさすがに分かるよ」




持っていたスマホをテーブルへと置けば、悟は私の座っているソファーの隣へと腰をかけた。




「実は明日から沖縄出張になったんだよ〜!!」



出張?それがそんなに嬉しいんだろうか??珍しいなぁ。いつもなら出張に行きたくないと駄々をこねるのに。沖縄だからテンション上がってるのかな?



キョトンとして見せる私に、悟はにやにやとしながら口角を上げると言葉を続ける。




「なんと、僕とヒナの二人で!!」





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