第15章 隠れた気持ち
ベッドへと沈み込むようにしてぐったりと横になれば、そんな私の隣へと悟が寝そべり乱れた髪を整えてくれる。
「大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「どこも痛くない?」
「痛くないよ、平気。悟こそ…平気?ちゃんと、その…気持ち良くなれた?」
「うん、もうさいっこうだったよ。気持ち良すぎて意識トぶかと思った」
「そっか、それなら良かった。あの…私も気持ち良かった…よ」
何だか今は悟の顔を直接見るのが恥ずかしくて、染まる頬を隠すようにして少しばかりうつむけば、悟はそんな私を優しく引き寄せそして抱きしめる。
「あー、もう本当に可愛いすぎる!!やべぇ、また勃ちそう」
「え!?ちょっと、さすがにもう一回は無理だよ??」
悟の言葉に慌ててバッと顔を上げれば、うっとりと目尻を下げ幸せそうに微笑む彼と目が合った。
「ははっ、さすがに今日はこれ以上何もしないよ。ヒナの身体が心配だしね」
「良かったぁ…」
「あ、でも明日は分からないよ?その次の日も、そのまた次の日もね」
「えぇっ!」
「だってやっと気持ちが通じ合ったんだよ?僕の信じられないくらい長い片想い歴舐めないで欲しいな。そりゃあ理性も吹っ飛ぶってもんでしょ」