第15章 隠れた気持ち
碧く、まるで真夏の空を閉じ込めたみたいに美しい瞳は。私を捉えてからゆっくりと口元に弧を描くと。
「大好きだよ」
これでもかというほど甘い声が私の耳を刺激した。
「可愛い、可愛い」と何度も囁かれお姫様にでもなったような気分になる。
悟の完璧すぎる肉体美は、私の頭をクラクラとさせるほど完璧で「入れるよ」と息を吐き出すみたいに聞こえてきた言葉は、私を甘く深い所まで落とした。
「………んっ…」
ズブズブと、私のアソコを広げ悟の大きなモノが入っていく。短く吐き出された声に、悟は心配そうに「大丈夫?痛くない?」と優しい言葉を落とすと、眉を垂れ下げ顔を覗き込んだ。
「だい…じょうぶ」
私の舌ったらずな言葉に、少しばかり心配気な色を乗せたまま「痛かったら言ってね」という私を気遣う声掛けと共に、大きく張り詰めた悟のモノは熱を持ちながら私の肉壁を掻き分けた。
まだ学生だったころ。恋愛に興味を持ちだした時なんか、こんな事をする想像も付かなかった。ただキラキラとした世界に憧れ夢に夢見てた。
そうして恋愛の先にある大人な付き合いを情報として知ってからは、一体その時が来たら自分はどうなってしまうのだろう。確かそんな事を考えてたと思う。