第15章 隠れた気持ち
悟と女性が腕を組んでいた光景など、この熱を感じれば一瞬にして消えて無くなっていく。
悟は私が好きなのだと。私だけが好きなのだと。
ずっと昔から、私の事が好きだったのだと教えてくれた。ずっと私だけを見てきたのだと。
つまりそれは、婚約するよりもずっとずっと前から私を想ってくれてたということで…今まで彼の気持ちに少しも気がつかなかった自分を情けなく思いながらも、私という存在を諦めずただひたすらに好いてくれたことを愛しく思った。
悟の長い指が、私のふっくらとした胸に優しく触れる。
それにピクリと背中を揺らせば、やわやわと軽く揉みしだくようにして快感を与えられた。
「……あっ…」
胸の先端の赤い蕾に指先が触れれば、ピリピリとした感覚と共に身体の先から熱がこもって行くのが分かる。
くちゅりと音を出しながら、弄ばれるのとは反対の蕾が悟の口内へと含まれると、まるで飴玉を転がすようにしてねっとりと舐めとられ。
「…んっ…あぁ…」
小さく声を漏らす私にやはり悟は優しく目尻を下げると、チロチロと舌先で乳首の先端に刺激を与えながら碧色の瞳を細めた。