第11章 甘い休暇
そもそも好きでもない男のブツを見て、純粋なヒナが一体どんかリアクションをしてくるのか少しも想像が出来ない。
さすがにけがわらしいモノとまでは言わないが、決して綺麗なモノでもない。まぁ傑や硝子的に言えば僕の息子は純潔なわけだが…
だからといってそんなもの見た目に現れるわけでもなければ、普通の日本人男性よりもはるかに規格外な僕の息子は…それはそれはヒナをビビらせるには十分なものになってしまうだろう。
それだけは避けたい…もしこのままもう悟の悟君なんて二度と見たくない!怖い!なんて言われたら立ち直るどころの話ではなくなってしまう。
まぁ好きな男のものならば…最強級の僕の悟君でも受け入れてくれるのかもしれないが…あいにくさまヒナはまだ僕に対して恋愛感情というものは持っていないはずだ。
自分で言って悲しいが…ここ最近ではかなり絆も深まったと思うし、婚約者としての絆も深まりつつある。キスだってその先だって少しづつではあるが抵抗されることもなく上手くやってこれていると思う。
まぁもうその時点で僕からしたら万々歳で。嬉しすぎて天にも登る気持ちなわけだが…
だから彼女を甘く優しく愛ながら突然言われたその言葉に、僕は驚いたリアクションを取らずにはいられなかった。