第9章 嫉妬とやら
「そんな可哀想な僕を慰めるために、一緒にシャワー浴びてくれない?」
その悟の言葉に大きく目を見開く。
「え?シャワー?一緒に入るの??それはさすがにダメ!だって明るいし!!丸見えだよ!!」
「えー、さっきそれよりよっぽど恥ずかしいことしたのに?」
「それとこれとは別だよ!!ダメったらダメ!!明るいの恥ずかしいの」
先ほどまでベッドで絡み合っていた事を思い出し顔を熱らせながらも、薄暗い寝室だったからギリギリ恥ずかしさも耐えられたが、とっても明るいお風呂に一緒に入るなんて絶対に無理だ。あれもこれも丸見えになってしまう。
「えー、ヒナのケチ」といじけたように呟いた悟は、引き寄せていた私の身体を一層引き寄せ抱きしめると「身体、大丈夫?」と心配そうに、だけどたっぷりと甘く轟く。
「うん、大丈夫だよ」
「今日はもう遅いから我慢するけど、次はもっとヒナのこと甘やかしたいな」
「へっ?甘やか…」
「ふふっ、真っ赤になっちゃって可愛い。シャワー浴びておいで、僕はヒナの次に入るから安心して」
その後は顔を真っ赤に染めながら慌てて浴室へと向かった。下着を脱ぐと、ぐっちょりとそこは濡れていて先ほどまでの行為がやけに鮮明に思い出されさらに顔を赤しながらもシャワーを出た。
悟もシャワーを上がる頃にはすっかり時刻は4時を回っていて、2人抱きしめ合いながら布団へと潜り込んだ。