第2章 幼なじみ
なんとか洗顔と歯磨きを終えてパジャマに着替えると、そのままベッドへと倒れ込む。
本当に飲みすぎたかも…
悟には迷惑かけちゃったな、いつも色々私の面倒見てくれるし本当私って優しい幼なじみを持ったなぁ。傑と硝子に言ったら「は?アイツが優しい?」とか言われそうだけど。私からすれば悟は間違いなく優しい。
というか私…明日本当にお見合いするのかな。逃げたらダメかな…無かった事にならないかな…
お母さんとお父さんも酷いよ、たった1人の娘をそんな簡単にお見合いに出しちゃうなんて…
というか今更だけど相手誰なんだろう。お見合いって聞いた瞬間実家飛び出して来ちゃったからなぁ。まぁそこそこ権力のあるうちの家系的に術師界でそれなりに名の知れた人なんだろうけど…はぁ…今どき政略結婚って…
とりあえずなんとかして相手の人を説得するしかない。それで婚約破棄してもらおう。
あぁ、もうダメだ。
眠い…あとの作戦は明日考えよ…
私は布団へと潜り込むと、小さな溜息を一つ落としてからゆっくりと眠りへと落ちた。