第12章 ーあの大空からー
(エドガー)だけど…遅かった…。
皆灰になって、姿も無くて……
意味も無いまま、火の海の中へ逝った。
熱くて…熱くて…
悲しくて…悲しくて…
俺を呼ぶシュウの声は、だんだん小さくなっていった
嗚呼、もう死んだんだって思った…
そして、目を覚ますと目の前には泣き叫ぶシュウの姿があった
喋っても、何も聞こえていないみたいだった
立ち上がって見ると、誰かも分からない灰を強く握り締めたシュウがいた…
その時、シュウの後ろからメガネを掛けた男の子が…
「貴方は何一つ守れない」
そう言った。
その日からシュウは、自分の近くにあるモノは「全て」壊れる。
そう思い、何もかも全て避けて来た。
シュウが変わってしまったのは、俺のせいなんだ……。