第12章 ーあの大空からー
(ユイ)……………ッ!!!!
あれ…私、気を失っていたんだ…。
何か、大切なモノを忘れているような…!!!!!
シュウ!!!!!
テクテクテクテク……
自転車置場が、ガラクタのようにめちゃくちゃだ!!
シュウーーーーー!!!
………………………。
シュウ……?
(???)シュウはね……
(ユイ)誰??
シュウなの?
(???)俺はシュウじゃないけど、シュウの居場所を知っている
(ユイ)居場所を知っている?
でも、誰なの?
(???)俺はエドガー…。
いつもシュウを見守っているんだ
この大空から…。
(ユイ)エドガー……。
もしかして、貴方はシュウの大切なヒト?
(エドガー)うん。そうだね…
俺にとっても大切なヒト…いや、友達だ
初めて出来た友達。
それがシュウだ…。
(ユイ)初めて…?
(エドガー)ああ、そうだよ
俺はシュウと違って貧乏で、学校なんて行けなかった。
周りには子供も少なく、遊ぶヒトなんていなかった…。
ずっと、友達が欲しかった。
俺の父は暴力で毎日、母を殴っていた…。