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もう一度、を叶えるために。second

第13章 思ってたよりも綺麗な人



そう言って、新術のあらましを説明すると、「ふん」と鼻で笑われた。

「お前にはチャクラ糸を教えてやった筈だがなァ。もう忘れたのか?」

「チャクラ…あぁ!!その手があった!!」

少し前になんの気まぐれか、サソリさんが話の流れでチャクラ糸の出し方を教えてくれたことがあった。
意外にもチャクラ糸が出せるまで世話してくれたんだよね。

よっしゃ!そうと決まれば実験だ!

「ねね。小南、さっきの起爆札いくつか折ってくれない?」

「いいわよ。」

小南が折ってくれた札を数個の粘土玉に詰めていく。
これを風呂敷ごと外に持ち出して、と。

「いざ、実験!」

まずは、右手だけチャクラ糸を出して、粘土玉五個にくっつける。位置に注意だね。
それをぽんっと宙に放り投げる。
お、そうか。
このチャクラ糸が起爆剤にもなるのか。
糸を伝ってチャクラを流せば…。


ババババン!!


「やった〜!思い通り!!」

「綺麗に開いたな。」

イタチが褒めてくれた。
自分で言うのもなんだけど、上手い具合に傘が咲いて壁が出来たと思うんだ。

「ただ、時間差が出来てしまうのが痛いわね。」

「まぁ、そうだな。そんなもん作ってる間にどんどん爆弾ぶつけちまえばいいんだからな、うん。」

小南とデイダラの言葉に、「あぁ」と納得する。

「爆発の印を組み込んだ粘土玉って作れないのか?」

イタチの問いに腕を組んで考える。

「うーん…爆発の印を込みで、か…。」

粘土玉の印がこうで…爆発の印がこう…。
二つを繋ぐ印はこう…。
そうすると…こうか。
最初から印を組んでみると…。

ぼふん、という音と共に野球ボール位の粘土玉が出てきた。
一箇所に、デイダラから教えてもらった爆発印が刻まれている。

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