第29章 ◆ 君がいない1週間 ◆ ④ ◆

ｱｳﾗ）「姉ちゃん！」

海賊A）「おい！てめぇ！」








俺は助けようとしたのか
気付いたら立ち上がってて部屋に向かって走ろうとした




俺が行っても出来る事ないのに




俺が行っても海賊にかなうわけないのに





でも体が勝手に⋯動いたんだ










海賊A）「このガキ！」

ｱｳﾗ）「ぅぐっ！」







でもすぐに海賊に捕まって






海賊A）「抵抗するなら殺すだけだ！」

「「「アウラ！！」」」







そう言って海賊は俺に剣を振り下ろしてきた






























みんなの叫び声






剣がゆっくり降りてくるように見えて






怖くなって目を閉じた時だ


















奥の部屋に続く廊下から海賊達叫び声が聞こえた



大きな音がして目を向ければ
廊下に続く扉は破壊され
叫び声をあげたであろう海賊達はボコボコにされて気絶していた











海賊B）「なっ！なんだ？！」









海賊達も俺達も全員が固まってしまっていた









そんな中





廊下から出てきたのは
あのお姉さんだった









でもお姉さんの目は虚ろで
フラつきながら歩いていた











海賊A）「なんだ！てめぇは！」

海賊B）「殺る気か？！ぶっ殺してやる！」








周りにいた海賊達はお姉さんに向かって行ったけど
お姉さんはフラつきながらも海賊達を殴る蹴るしてやっつけた