* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】
第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆
「こんばんわー」
「「「?!」」」
着地と同時に声をかければ
色んな人から銃を、武器を、殺気を向けられた
でもそれは直ぐに治まった
ホンゴウ)「お前は!」
「あら、こんな可愛い子にお前だなんて⋯アヤちゃん泣いちゃう」
ホンゴウ)「こんな事で泣くようなら撃たれた時点で泣いてるよ」
「あー、そんな事もあったねぇ」
ホンゴウ)「忘れてたのか?!」
「まぁまぁ、それは治ってるからいいじゃん。もう大丈夫なんだからさ!」
ホンゴウ)「あんな戦い方しといて治ってるだと?」
睨まれてる
そりゃそうだろう
この世界からしたら医療忍術って便利だろう
すぐに傷は塞がるから
あの場で医療忍術を使ったのはまずかったんだけど
そんな事言ってられなかったので
「秘密は女の身だしなみなの」
ホンゴウ)「は?」
「女ってね、秘密を着飾って美しくなるんだよ?多少の秘密ぐらい許して欲しいし⋯初対面で教える程、私お人好しじゃないの。ごめんなさいね」
女の秘密って事にした
実際言いたくないし
ちょーっと挑発的に笑って言えば余計に睨まれるが
何も言ってこなくなった
ベックマン)「んで?その秘密の多いお嬢ちゃんは何しにここへ?」
未だに睨む彼に変わって話しかけて来たのは
あのイケおじだ
葉巻が絵になるねぇ
「あ、イケおじだ」
ベックマン)「イケ?⋯はぁ⋯用がないなら帰った方がいいぞ」
「帰るわけないじゃん。用があって来たんだから。ってか用もなくこんな所に来ないよ!」
ベックマン)「ならさっさと用を済ませてくれ」
「分かってまーす」
頭を抱えられたけどほっとけ
私は目的の人に体を向けた
その人はじっと私を見ていた
何も怖い事しないのに
私を見る目は少し揺れていた
私は麦わら君を避けながらその人の近くまで歩きゆっくり腰を落とし胡座をかいて座り
その人に笑いかけ口を開いた
「自己紹介しようか」