第29章 ◆ 助けたい君 ◆ 夢主視点 ◆ ④ ◆

ｸﾛｶﾞﾈ）「終わったんか？」

「うん。だからみんなと一緒に止めに来たよ」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「止めに来たってなんだよ！まだ動いてるぞ！」

「そのまんまだよ。止めに来た」

ｼｬﾁ）「だからなんでだよ！あの魔王は倒したんだろ？！なんでキャプテン達止まらず目覚めないんだよ！」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「倒せてないのか？！」

「あー違う違う。ちゃんとシャンクス達と倒したよ！倒したんだけど⋯」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「シャンクスって赤髪か？！一緒に倒したって何？！一緒に戦ったのか？！」

ｼｬﾁ）「ってか倒したんだけどなんだよ！」







なんか私が怒ってるみたいに
ほぼ怒鳴り声を上げる２人






ははは(笑)
何が言いたいのか分からなーい






軽くパニックになってる２人には悪いが
笑いしか出ない



とりあえずちょっと落ち着かせた







「まぁ、待ってて⋯大丈夫だから⋯ほら、聞こえる」

「「なにが？！」」








風に乗って流れて来た声が⋯






歌が聞こえる























そしてロー達はゆっくり動きを止め
ふらついて倒れそうになったローの元まで行き
受け止めた






ローは私の胸元に顔を埋め膝を着くように倒れた




と、同時に私も腰を落とし
ローの頭を私の太ももの上に乗せた







ローは可愛い寝顔をしながら寝息を立てている












ベポはジャンバールが相手にしていたからそのまま受け止めていた







やっとロー達の動きが止まったから
肩の力が抜けて疲れたシャチ達は地面に仲良く大の字になっていた










「お疲れ様」











そんな２人に声をかければ
２人は軽く手を振って答えた