第5章 ◆ 尋問 ◆ ロー視点 ◆

アヤは男の頭から手を離し最初にいた場所に戻った







男）「…本当に解放されたのか？」

「見たい？」

男）「…信用ならないからな」

「こう言うのは信頼関係が大事だからね…ここに連れてくる事は出来ないけど…全部の質問が終わったら、自分で確かめな」

男）「…それまで仲間の命が保証されるのか？」

「さっき言ったろ？こう言うのは《信頼関係が大事》だって…君が嘘を言わないように…君に嘘を付かれないように…備えは大事だよね」

男）「…」

「ふふん。なら質問を始めるね」

男）「…何が聞いたい？」

「まずは簡単な質問ね…君は男？女？」

男）「は？」

「質問だよ。これに答えたら仲間が1人解放されるよ」

男）「…それでいいのか？」

「質問してるのはこっちなんだけど…最初に言ったろ？何を吐かせるか分からないから、何を質問すればいいのか分からないって…」

男）「…」

「まぁ仲間の数、質問出来るから…焦らなくていいよね？」

男）「…男だ」

「はい。これで2人解放されたね…んじゃ次は…」








アヤは口元に指を当てて質問を考える素振りをした