第17章 ◆ 拒否 ◆ 夢主視点 ◆

ｼｬﾁ）「おーい。聞こえてるかー？」

「え？」





私は新聞を読みながら
新聞の日付に目がいって考え事をしていて
いつの間にか読む手が止まっていて
気付いたら目の前にシャチが手を振っていた






ｼｬﾁ）「どうしたんだ？そんな難しい顔して」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「なんか分からない事でもあったか？」

「あれ？いつからそこに？」

ｼｬﾁ）「さっきだけど、偉く眉間に皺を寄せて難しい顔してたから…」

ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「呼んでも反応しないし…なんか分からなくて調べてる風でも無かったから…どうしたんだ？」







シャチとペンギンは休憩なのか
手にコーヒーの入ったコップを持って話しながら
私が新聞を読んでいたテーブルに腰を落とした







ﾍﾟﾝｷﾞﾝ）「なんか悩み事か？」

「いや、悩みって程でもないんだけど…もうお正月過ぎてたなーって思っただけ」

「「お正月？」」

「そう。1年の始まり。皆でおせちとか食べて、初詣とか行って…」





なんか…いつもと逆のパターンな気がして


説明しようとしたが
聞きなれなかったのかシャチとペンギンは顔を見合わせて首を傾げた






「…え？…聞いた事ない？…お正月無いの？」