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* 忍のハート ✿ 番外編 *【ONE PIECE】

第14章 ◇ 熱*② ◇ ロー視点 ◇







アヤは逸らした顔をそのままに視線だけ俺に向けた






「…怒らないでね…」






アヤにそう言われて
少し嫌な予感がした






「こんな感じで疼くなら…誰でもいいと、思ってしまう…ぐらいに…体がおかしいの」

ロー)「…」

「カカシとか他の男の人がいなくて良かったって思ってる」

ロー)「…」






アヤの口から出るカカシの名前に少し苛立つ








カカシと言う男が…



アヤにとって大切な奴なのは分かるが








そんな事を考えていたら





「ろぉがいい…こんなに疼くなら…相手はろぉがいい」

ロー)「…はっ、」





アヤから求められるのは気分がいいが
正直俺の心はそれどころではないらしい






ロー)「それは、俺しか《男》を知らないからじゃないのか?」






少し苛立ってそんな事を言ってしまった




アヤは目を涙を浮かべて俺に顔を向けた






「違うもん…本当に、ろぉがいいんだもん」






泣き声で言われて、はっ!とした




いつの間にか俯いていた顔を上げてアヤを見れば
今にも泣きそうだった




俺は泣きそうなアヤの頬に手を当てた







ロー)「悪かった…少し苛立っていて…思っても無い事を言ってしまった」

「…思ってない?」

ロー)「あぁ…お前はそんな奴じゃないもんな」

「…」






アヤは頬に触れる俺の手を握って擦り寄ってきた







ロー)「泣かせて悪かった」

「…泣いてないもん」







少し頬を膨らませむくれた顔をしながら睨まれた




そんな顔がおかしくて笑ってしまった










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