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溺愛巫女は、喰べられたい

第4章 はじまり



何あれ。
なんなの。
やだ。
もう。
せっかく変なもの見えなくなって。
普通に友達出来るって、思ってた。
思ってたのに。
あの日。
あたしが狼とユーリと放課後教室でコソコソしてた、なんて噂が転校早々流れて。
あっとゆーまに女子の視線は敵意に変わった。
狼やユーリだけじゃない。
クラスの男子たちがみんな親切にしてくれる。
先生が。
『まだ転校して来たばかりだから出来なくても仕方ない』
昔からよくひいきされる方だったと思う。
男の子の視線が、気持ち悪い。
だからかな。
せっかく話しかけてくれても、目すら合わせらんなくて。
結果。
やっぱりここでもあたしは孤立した。



なのに。



狼の一言でなんかいろいろ限界。









『みんなみんな、なくなればいいのに』






本気で思った、わけじゃない。
考えなしに登った階段のゴール。
つまり屋上。
屋上から見下ろしたみんなの姿があまりに小さくて。
楽しそうで。
ふと。
そんな考えが。


よぎった。
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