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溺愛巫女は、喰べられたい

第3章 どっちがいい?




「ちょ………っ、ねぇ狼一回離して」


腰に手を回して距離縮めて、逃がさないようにガッチリホールドすれば。
尊が立ったまま、逃げようと頭を押し退ける。


「で、何これ。事後?未遂?」

お構いなしに尊の手に持ってるブツを奪い取り、尊を見上げた。

「み、未遂…………です」

当たり前だそんなの。
知らないところでこんなの使われてたまるか。


「ふぅーん」

「な、何その適当な感じ」
「適当じゃねーよ。良かったな未遂で」
「な、なんで…………」

あくまで腕の中から逃げようとする姿勢崩さないのは立派なんだけど。
おかげでこっち、ガラ空きだっつの。
尊から奪ったそれを、下着の中へと難なく滑り込ませた。


「事後ならおまえたぶん。…………死ぬよ?」
「な、な…………、え」


どんな想像してんだよ。
真っ青すぎんだろそれ。
エグい想像してる尊の手から今度はまた容易にリモコンを奪い取り。


カチ、と。


「!!」


所謂ローター、なそれのスイッチを、押した。



「ぇ………っ、や、やだ嘘…………っ」


膝を跨ぐように尊を引き寄せて。
振動が、右膝にまで伝わってくる。


「やじゃねぇよほら、暴れんな」

「や…………っ、待ってうそッ」
「だから、逃げんなって」


それでもまだ逃げようとする尊の身体ごと抱き寄せて。
腕の中へと、囲う。


「ひぅ…………っ、んぁあ、あ、やっ」

そしてそれはダイレクトに、俺にも尊にも強すぎる刺激を与える結果となり。
しがみつくように。
尊の両手が首へと回された。

「っ」


やば。
これ。
この、体制。
俺にも震えてんの、あたる。


「狼…………っ、狼!!やだとめ………っ」


首へとしがみつくから、耳元に尊の吐息が、かかる。
あーほんと。
無自覚に煽るよな。
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