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溺愛巫女は、喰べられたい

第2章 悪魔の右目


《side ユーリ》



「や………っ、ぁ」


「しー。声、聞こえるよ」
「や…っ、ああ、む、り………っ」
「狼、強すぎるって尊が」



尊の頭ごと、身体をあぐらをかいた足の上に乗っけて。
泣きじゃくる尊の頭を撫でながら狼へと声をかけた。


「こんくらいのが尊好きなんだって。嫌がってる顔してねーじゃん」


…………それが嫌なんだってば。


「…………!!っふ、」


狼が尊の蜜を啜る音が激しくなって、ビクン!て、尊の身体が反り返る。

「ごめんね尊」
「ふぐっ!?ん、んん〜〜〜っ!!」


狼の尻拭いをしなきゃいけないのはムカつくけど。
今おっきな声出されちゃ困るから。
自分の手のひらで小さな尊の口を覆って塞いだ。



「…………わざと声出させてない?狼」


ジロリ、と狼を睨めば。
尊の秘部から視線だけこちらへと向けて、狼が不敵に笑う。


「!!」


瞬間。
ガクン!て、尊の身体が震え出して。
口を塞ぐ俺の右手に、しがみつくように手を伸ばしてくる尊。


「狼!!尊辛そうなんだけど」
「ユーリが口塞いでっからじゃねーの」
「ふ、ぅう、んん…………っ」

くちゃくちゃ音がする。
舐めてる音じゃなくて、指だ。
一気に挿入れたな、指。
しかもまだ舐めてるし。


盛りのついた獣ほどタチ悪いのないな、ほんと。



「尊平気?」



よしよし、て。
目を真っ赤にして泣きじゃくる尊の頭を優しく撫でて上げれば。
しがみついたままに視線だけが、こちらへと向けられた。



ズク………ン



その表情を、見た途端。
全身の血流が下半身に集まる。



口を塞ぐ指先に感じる尊の荒い吐息。
飲み込めずにいる唾液に濡れた指先。
しがみつく尊の手の、体温。
涙。



「んっ!!ん、ふ、ぅん………っ、んん〜〜〜っ!!」




イった直後の。
恍惚とした、憂いのある表情。




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