第7章 ストーカー
人生最大の過ちを犯して2週間経った
快斗くんに合わせる顔が無くて連絡も会ってもいない。
彼の事を少しでも考えれる時間を無くす為に、仕事をマネージャーに頼んで詰め込んでもらった。
いい大人が男子高校生に家まで送ってもらって、キスして、好きだ何て言ってしまうとは…
私は、大馬鹿野郎だ。
ため息を零すとマネージャーが「着いたよ」と車をマンション前に止めた
『ありがとう。また明日』
マネ「お疲れ〜。また明日ね」
何気無く私の部屋を見上げると、部屋の電気が付いていた。
え?私の見間違え?最上階だし見間違えよね。
気のせい気のせい…と暗示をかけてマンションに入りエレベーターに乗ろうとした時、エレベーターから全身黒い服を着ている人が下りてきた。サングラスにマスク…帽子もかぶっている。
すれ違った時、私の事を横目で見てきた気がした。
格好がもろに俺は怪しい不審者だと主張している
気のせいだ、これは気のせい
これは ただの憶測だから大丈夫よ、私。
そう。憶測憶測…
部屋の鍵を開けようとした時、光が漏れているのが確認できた
一瞬、頭が真っ白になる。
やばい…これやばい!!
さっきまで一緒に居たマネージャーに急いで電話をかける
お願い、早くでて!!
マネ「もしもし?どうしたの、忘れ物でもしちゃった?」
『違う!部屋に電気ついてる…!』
マネ「すぐ行くから待ってて!!絶対部屋に入っちゃダメだぞ!!
電話も繋いでおいてね!」
『わかった…お願い、早く来て…』
子供をあやす様に「大丈夫、もう向かってる」と声をかけてくれる
5分も掛からないうちにマネージャーは来てくれた。
本当に急いで来てくれたのがわかる
マネ「唯吹!!大丈夫!?」
頷くとスーツの上着を私にかけてくれる
マネ「中見て来るから待っててね」
『待って!もし誰か居たらどうするの…?警察に頼もうよ…』
マネ「もしかしたら唯吹が消し忘れたかもしれないだろ?
もしそうだった時警察に迷惑かけちゃうから。」
『でも…!』
マネージャーは微笑みながら合鍵で鍵をあけると鍵はかかっていなかった。不安になっていると「大丈夫」と言いながら中に入って行く。少しだけ玄関から中を除くと荒らされてはいなかった
安心しているとマネージャーが戻ってきた。
マネ「今、警察呼ぶから車に行こう」