• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第20章 面倒見





シカク「はじめ」

束の間の休息が終わって、シカクの声により再び組手がかわされる。



一度、二度とキリがシカマルに仕掛ければ、先ほどと同様にシカマルは防戦一方となる。


シカ「っ、くそっ」




キリ(……センスが悪いわけじゃない。でも)


ひゅんっとキリが腹を目掛けて放った蹴り。その攻撃を、シカマルは後方に下がって避ける。




キリ「下がりすぎ」

シカマル「!!」


続けて、反対の足で顔を狙って蹴りを放てば、シカマルはしゃがみ込んでそれを回避した。



キリ「……そこは避けるんじゃなくて、攻められた方がやりにくい」


キリはパッと少し間合いをとって、先ほどのシカマルの動作を真似る。


キリ「たとえば、しゃがみ込むんじゃなくて。こう……反対にカウンターを入れれば、向こうは攻撃を中断して防ぐしかない」


シカマルと組手をして、思ったこと。


いかんせんシカマルは引き過ぎるように思う。

体術に苦手意識があるのか、下がり過ぎる傾向があった。


過剰に下がることで、更に自身が攻撃にまわる時間は削られて、後は一方的に攻められるしかない。

近距離戦のセンスがないわけではないのだが、非常にもったいない戦い方をしているように思う。



キリの発言に、ぽかんとしているシカマルを見ながら、先程告げた言葉を思い出す。

【仲間が危ねぇ時に何も出来なかったら、守れるもんも守れねーだろーが。俺が体術を出来なくていい理由にはならねーよ】



キリ「……次、構えて」

キリが再び構えれば、シカマルも慌ててそれに倣った。


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp