• テキストサイズ

ささめごと -ながい夢- 【NARUTO】

第4章 初演習で




2度打ち合ったあと、キリの肘がヒナタの腹に入ったのが見えた。

一度宙に浮いたヒナタが、地面を転がる。


ヒナタ「ごほっ、ぐっ」

キリが血を吐き出したヒナタに蹴りを入れると、勢いよく場外まで吹っ飛んでいった。それを確認して、キリはやっと呼吸が整ってきたチョウジへと向かっていく。

1発、2発、3発と続けざまに打撃を入れて、チョウジの左腕を手に取る。


次の瞬間、ゴキッと嫌な音がして、その腕は不自然な方向へと曲がった。

チョウジ「ぅぁぁあああっ」


その時に、きゃーと女たちが悲鳴をあげたが、キリの表情は変わらない。それどころか曲がった腕に蹴りを入れて、チョウジはごろごろと転がっていく。


シカ「なっ」

イルカ「キリ!!」

続けて、蹴りを繰り出そうとしていたところでイルカが間へと入る。


イルカ「試合終了だ!!」



シカ「チョウジ!!おい、大丈夫か!?」

腕を押さえてうめくチョウジに駆け寄れば、額には大量の汗が滲んでいる。

その向こうでは、いのがヒナタに付き添って、処置のため周囲に指示を出していた。



それを見た周囲からキリへと非難の言葉が飛び交う。


「さいてー!そこまでしなくていいでしょう!?」

「うわー、えげつねー」


非難の中心にいる人物は、いのに抱えられイルカのもとへ連れてこられたヒナタと、腕を押さえて呻くチョウジを見つめていた。

イルカ「すぐに2人を医療室へ運ぶ!みんなは俺が戻るまで自習だ、教室へ戻れ」



チョウジとヒナタを抱えて、イルカが医務室へと走った後、シカマルは立ち上がった。


/ 1018ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp