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日の守護者【鬼滅の刃】

第6章 強くなるために


一週間後。





「名前さーん、居ますか?」


名前の屋敷にまた炭治郎が顔を出した。
最近は全集中の呼吸も教えるというより持久力を付けていく段階だったため、久しぶりに顔を見せた炭治郎に少し驚いた。

『どうした?』

と、言い終わると同時に、炭治郎がここに来た理由を察する。
炭治郎の隣には、善逸と伊之助が居たのだ。


「名前さんっ!!お久しぶりです!柱就任おめでとうございます!」
「あん?柱?なんだそりゃ、美味いのか!?」
「違うよバカぁ!!一番強くて偉い位になったの!!」



善逸が騒がしくも柱になった事をお祝いし、伊之助にそれを教える。
伊之助は強いという言葉に反応し名前に飛びかかろうとしていたが、しっかり善逸に抑えられていた。

「あっ、いやーすいません、善逸と伊之助にも全集中の呼吸のコツを教えてほしくて……俺の教え方はどうも上手く伝わらないようで」


炭治郎が申し訳なさそうに言う。
それを聞いた名前は苦笑いをして、それから道場を指さした。


『いいよ、先に道場に行ってて。用意してすぐに行くから』


炭治郎達は目を輝やかせた。




ーー



道場で前に炭治郎に教えたように呼吸の練習をする。
善逸と伊之助は最初こそ苦しそうにしていたが、炭治郎と名前のおかげもあり成長は早かった。



「いやぁー!サナエさんの作るご飯は格別ですねっ!!」



午前中の修行が終わり、サナエの作った昼飯を食べていた善逸が台所に居るサナエに言う。
炭治郎、伊之助も美味しいらしくどんどんご飯を口に運ぶ。



「ありがとうございます、褒めていただいて嬉しいです」
「おかわりしてもいいですかっ??」
「はい、たくさんありますので」
「俺も食うぞ!!!」



伊之助も善逸に負けじとおかわりを頼み、食卓は賑わっていた。
蝶屋敷でご飯を頂いた時も思ったが、やはり皆で食べるご飯は美味しいと感じる。
名前は三人を見て顔が緩む。




『こうしていると、鬼と戦っているのが嘘のように思うね』
「……そうですね、こんな楽しい時がずっと続けばいいのに……」


炭治郎の言葉に皆が一瞬静かになる。




『その為に、強くならなきゃね』



名前はそう言うと、温かい味噌汁を啜った。
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