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日の守護者【鬼滅の刃】

第5章 柱合会議


「切腹するから何だと言うのだ。死にたいならさっさと死に腐れよ。なんの保証にもなりません」
「不死川の言う通りです!人を食い殺せば取り返しがつかない!殺された人は戻らない!」




不死川、煉獄が鱗滝の手紙に異議を唱えた。
確かに手紙だけでは保証にならない。
名前は炭治郎から目線を外すと、産屋敷を見た。




「確かにそうだね。人を襲わないという保証ができない、証明ができない。ただ、人を襲うということもまた証明できない」



産屋敷の言葉に不死川と煉獄が言葉に詰まる。
産屋敷は四人もの命がかけられている状況には、否定する側にもそれなりのものを差し出さなければならないとも言った。



「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」
「そんなまさか!柱ですら誰も接触した事がないと言うのに……!!」



この言葉には不死川だけでなく柱全員が反応し、炭治郎の方を向き鬼舞辻の居場所や容姿などを質問攻めした。
産屋敷は場を一旦鎮めた後、ゆっくりと話し始めた。



「鬼舞辻はね、炭治郎に追っ手を放っているんだよ。私は初めてみせた尻尾を掴んで離したくない」




禰豆子にはこちら側にも、鬼舞辻側にも何か予想外の事が起きているに違いない。



「分かりませんお館様……人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です、承知できない」



そう呟くと不死川は自らの腕を刀で切りつけ、禰豆子の入っている箱に滴らせた。
それだけでなく、不死川は箱を持ち日陰である屋敷の中へと行き、禰豆子を何度も刺したあとに箱から出した。



「禰豆子ぉ!!!ぐっっ、」



炭治郎はとっさに禰豆子を追おうとするが、伊黒に背中を抑えられ、息を詰まらせる。


「伊黒さん、強く押えすぎです」
「動こうとするから押さえているだけだが?」



しのぶが伊黒に注意するも伊黒は腕を緩めようとしない。
そうしているうちに、不死川は箱から出てきた禰豆子に血の滴る腕を見せていた。
禰豆子は必死に耐えていた。






しばらくの間。







そして禰豆子はついに血には飛びつかずに、不死川から顔を逸らした。
その瞬間、富岡が伊黒の腕を掴み自由になった炭治郎が禰豆子の元へと駆け寄った。








「ではこれで、禰豆子が人を襲わない事の証明が出来たね」





産屋敷はそう皆を鎮めるように言った。

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