Smile Again ~君の笑顔をもう一度~【短編集】
第1章 幼なじみ以上…?(ADB)
翔一にからかわれながら体育館に行った。
行った途端、
若「青峰えええぇぇぇぇ!!」
とえらい大声が聞こえてきよった。
今「はぁ…またかいな、まったく…」
さすがの翔一も呆れ顔。
もちろん私もな。
青峰君と若松さん、またケンカ(?)しとるんや。
もう何度目なのやら…。
今「まったく…またやっとるんか?」
若「キャプテン!!青峰の奴またまともに練習もしないで…」
青「うるせーな。お前ら俺に勝てねーくせギャーギャー騒ぐんじゃねえよ」
私は青峰君に近づいて言った。
「青峰君、またケンカしとったんか?ええ加減にしぃな」
青「知らねーよ。アイツらが絡んでくっからだ。それよりさぁなんか奢ってくれよ」
「嫌や!!なんで私があんたに貢ぎ物せなあかんの!!」
青峰君は長い手を私の肩に絡ませてきた。
青「んな連れねーこと言わねーでさぁ、いいだろ?」
「いいことあるかい!!離してーな」
青「いいから来いって」グイッ
「わわっ引っ張らんといて!!」
バタバタ暴れるけど、相手は年下と言えど男子。
私の身長なんか余裕で超えてるから捕まったらなかなか逃げ出せない。
さ「遅れてすみませ~ん…て、あーっ!!青峰君また江刺先輩に絡んでる!!やめなよー!」
青「チッうるせーなさつき。いちいち俺のすることに口出ししてくんじゃねーよ。ま、いいや。俺今日もサボるから。あと江刺センパイ」
心にも無い先輩呼び。
青「今後なんか奢れよなー」
「お断り!」
今「…………………」