第5章 周瑜様、美しすぎるんですけど
ぐぷ、と肉棒が秘部に押し付けられ。
一気に貫かれる。
「ひぁっ―――――」
早苗の身体はのけ反り。
先ほどよりも更に高く甘美な嬌声を上げた。
「………………」
夢では、ありませんでした。
完全に。
今のは現実だと、わかります。
なんということでしょう。
まさか まさかの。
周瑜様としちゃった事実。
(それもたぶん二回)
「無理をさせたか。上の空であったな」
ぶんぶんと首を振るも。
上の空であったのは否定できない。
ど―――――しよ、
私 浮気相手?
小喬に 訴えられるわけ??
※そんな法律 この時代にありません
「そろそろ刻か」
周瑜は優しく、衣をかけてくれる。
早苗は きゅん としながら。
複雑な顔で、周瑜を見ていた。
「不安そうな顔をしてどうした」
夢だと思っていましたと、正直に謝る。
酔っていたので、最初の方はうろ覚え。
私が襲ったんですよね と、頭を下げる。
「そんな事実は 一切ない」
私が愛しいと思って抱いたのだと。
周瑜は早苗を抱き寄せ、言った。
「……………周瑜、様」
頬 つねって貰っていいですか。
早苗が言うと。
周瑜はまた。苦笑いを浮かべる。
「赤くなったらどうするのだ」
その顔。覚えてます。
…………夢じゃ、なかったんだ。
「…………うそぉ………」
視界がぼやける。
ずっと、憧れて。
恋焦がれていたひと。
手の届かない、ひとだと。
「私はここに居る」
「はい…………っ」
早苗は泣きながら。
周瑜に抱き着いた。
周瑜は背を撫で。
その美しい微笑を
早苗のためだけに向けた。