第8章 40Per
ずしゃあああっ!
「見なかった事にしてくれさああ!!!」
「見事なまでのスライディング!」
「何もいない!何もいないったら!」
(ナウシ○)
「大丈夫ですよ、先生も見るんだなって思っただけですよ。それでは今度こそ失礼します」
(幻滅されなかった)
若い小説家として俺は執筆もしてるから周りからのイメージは
海に溶け込む銀髪
甘いマスクで女性を全て虜
だからか、ひとりが寂しく
恋しくて···人気小説家にあるまじき行為をしていても
ガチャ
(やはりフクマさんの情報は確かだな。迷惑じゃなければ··)
がしっ
「霧島さん!」
びくっ
「はい!!」
「··もう、来ないんですか··?」
今にも泣きそうな声で口に出した言葉が
ふわっ
「明日、来ますね」
何だか、幼子のようだ