第4章 名前はまだない
更に日は過ぎた頃からか
幼子は最初の頃よりも立派な大人になり、
妖の正体であるしっぽも立派になった
(完全な九尾ね、最初は子犬かと思ったけど··お兄さんが狐の時点で気づいたわ。)
たたた
「彩華!」
「どうしました?ロナルドさん··!」
ふり
「俺、立派な九尾になっただろ?」
「そうですね、立派になりましたよ(ほんと、お兄さん譲りだからかすごく綺麗な妖になったわね)」
「ホントか!?俺、立派な九尾になったら決めていた事あるんだ」
「何を決めたんですか?」
きゅっ
「俺とずっと一緒に暮らして··俺の子供を産んでくれましゅか?///···えーん!噛んだー!///」
「ぁ!?///」
確かに
最初の出会いでなりゆきで妖の世界に住んで、現実から私の存在は消されたし