第4章 名前はまだない
「ここは現代とは違う世じゃよ。簡単に言うと妖魔じゃな」
ふら~~···
「ひえっ···!」
あまりにもかけ離れた言葉に思わず後ろに倒れかけた時
がしっ
「危なかった!」
くるっ
「!?」
きらきら
「俺ロナルドだ!」
「··よ、よろしく··」
「兄貴。俺、彩華を嫁にする!」
「おー。随分と言うな」
ぐわっ
「まずは私の意見を聞いてくれませんか!?」
ぎゅむ
「彩華は俺の!」
ぐるぐる
「何が何だか~~!」
✿✿✿
あの日出会った君に手を引かれ連れてかれた先は大きい館
そこで、私はお茶を頂いて飲んだあとの記憶が····
「彩華は、確かに妖魔とは違う世の子だけど。もう俺のだから帰る必要ないんだ!」
「!?」
するっ
「彩華、俺と結婚してくれますか?」
ぽふん✿